1.スウェーデン式サウンディング試験 |
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おもりを載せたネジ状の先端部を、回転させながら地中に押し込み、土の固さを調べる方法です。簡易な機材で出来るので、住宅などの地盤調査ではもっとも一般的な調査方法です。 |
2.ボーリング調査(標準貫入試験) |
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スウェーデン式サウンディング試験では地盤の判断が困難な場合等に行われます。土層毎の固さを表すN値を測定したり、実際に各深度のサンプルを採取できるのでさらに正確なデータを求めることができます。 |
3.平板載荷試験 |
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その地盤に直接加重をかけてみることで、土の支持力を測定する方法です。 |
良い地盤・悪い地盤とは? |
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地盤には、固い「良い地盤」とズブズブと入ってしまう軟弱な「悪い地盤」があります。
軟弱地盤とは”豆腐のような地盤”、”固い地盤”とは粘土のような地盤のことです。 |
▼良い地盤の特徴 |
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岩盤・砂礫・ローム。 |
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N値が大きい。 |
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地耐力(地盤の強さ)が大きい。 |
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建物の規模によるが、一般に地盤改良・杭は不要。 |
▼悪い(軟弱)地盤の特徴 |
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新しい粘土層や緩い砂層。沼・水田だったところや河川の近く。 |
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盛り土・埋土の厚いところ。 |
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N値が小さい。 |
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地耐力が小さい。 |
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建物の規模によるが、地盤改良・杭基礎が必要。 |
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地盤調査の必要性 |
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土地によっては、「良い地盤」と「悪い地盤」の両方で出来ていることがあり、この場合建物が傾きながら沈む「不同沈下」を起こすことがあります。基礎杭等を硬い地盤まで打って建物を支えていなければ、軟らかいところだけ建物の重さに耐え切れず沈下し、硬いところはそのまま。
このように自分の土地が建物の重量を支えられる「良い地盤」なのか「悪い地盤」なのか?それとも両方で出来ているのか?
「悪い地盤」ならどの位の深さに建物を支えられる固い地盤があるのか?
実際に調査してみないと何も解りません。
「今までも建物が建っていた。」、「周りの家も大丈夫だから。」と言われる方もおられますが、位置・建物の重量などすべて条件が異なります。調査して初めて対策が必要か、そうでないかが判るのです。
問題が起こってからでは大変な費用がかかるかもしれません。後から後悔しないためにも、地盤調査は欠かすことはできません。 |
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Q&A |
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▼地盤調査とは何ですか? |
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地盤調査とは、その地盤に建てたい建物の重量を支えることが出来るか調べることです。住宅の場合、スウェーデン式サウンディング試験という方法が一般的です。 |
▼建替えで、以前の建物では問題がなかった土地でも調査は必要? |
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現在、安全率として建物重量の3倍、さらに風や地震に対して1.5倍の地盤の強さが
必要となっています。昔は建物の重量を支えることが出来ればよかったので、今調査すれば強度不足となり地盤補強が必要となることがあります。 |
▼費用と期間は? |
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一般的な住宅で、よく用いられるスウェーデン式サウンディング試験の場合、条件にもよりますが1日程度です。費用は場所や土質の状況により変わりますので、当社までお尋ねください。 |
▼N値とは? |
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N値とは「地盤の硬さ」を知るための数値です。決まった高さでおもりを落としながら地盤を掘り進め、一定の深さを掘るのに必要な落下回数で表します。”硬い地盤”だと何回もおもりを落とさないと掘れないし、”軟らかい地盤”だと少ない回数で掘れてしまう。だからN値が大きいと”硬い地盤”、小さいと”軟らかい地盤”という事になります。 |
地耐力って? |
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地耐力とは「地盤の重量を支える強さ」のことです。地盤1m四方あたり何トンの重さを支えることが出来るかで表します。
従って地耐力が大きいほど重い重量を支えることができるということになります。
<地耐力が小さい場合>
<地耐力が大きい場合>
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